IT的超節約術

niblog2005-08-29


近年、ブレードサーバ等の普及により、インフラ業界ではサーバ仮想化技術が旬な話題のように思う。
かくいう私(朔如)も、最近VMwareセミナーに行って、Windowsの仮想化技術の進歩に驚いた。


昔はIBMのOS/390でしか実現しないと思っていた技術が、Unixで実現し、とうとうWindows上でまで実現するようになったのかと思うと、感慨深いものがある。


話をVMwareに戻すと、私(朔如)の知っているVMwareエミュレータの仲間のようなもので、1台のマシン上で複数のOSによる仮想デスクトップ環境を実現するといったイメージがある。
つまり仮想PCであって、仮想サーバではないというイメージだ。


しかし数年の間に、VMware仮想サーバを実現する製品という位置づけで売れているらしい。
私(朔如)のイメージにあるVMwareは正しくはVMware Warkstationというエディションで、最近売出し中のこの製品はこれとは異なるエディションとのこと。


競合製品と何が違うかというと、デバイス+OSの仮想化に留まらず、BIOS+デバイス+OSを仮想化しているため、仮想サーバがカーネルパニックなどを起こしてシステム管理者が恐れるブルースクリーン状態になったとしても、他の仮想サーバには全く影響を及ぼさないらしい。 ゜゜(д;)ノノ 
これで今まで数十台のマシンを使っていた環境をリソースを有効に使いながら数台にまで抑えるのだからものすごい節約術だ。


それだけでも一体どんなテクノロジーやねんっ!と思ったのだが、それに加えて、某一次代理店が扱っている物理サーバから仮想サーバに移行するためのツールがあるのだが、これがこの8月にパワーアップして、「PlateSpin Power Convert」という製品になったのだが、これがまた凄い!
以前のツールはP(物理サーバ)→V(仮想サーバ)への自動移行ツールにすぎなかった(これでも十分凄いが)、こやつはI(イメージファイル)も加えた相互変換ツールになっているそうな。
しかも、お互いの環境にエージェントも必要としないので、移行に失敗しても元の環境を潰さないのだ。


リスクレスの移行に、超節約術・・・・・・まだまだ仮想化業界は暑くなりそうだ。
(朔如)